2022年1月26日、ブルーベリーファームおおたでは単管パイプの仮設に網を張る作業をしました!
人生で初めて農園に単管パイプの仮設へ網を張るためにいろいろと検証したので、ここで貴重な情報の共有をしたいと思います!
【網目の細さ】
【網目の材質】
【網の色】
【網の大きさ】
【どの網がいいのか】
【どの張り方がいいのか】
それぞれ検証しました!
どんな防風(防虫、防鳥)ネットが果樹園にとっては良いのか
【防風(防虫、防鳥)ネットの網目の細さ】
網目の細さを【目合】と言います。
目合はミリ単位で表され、
細ければ細いほど防風、防虫、防鳥効果があります。
ただ、それに伴い重さや価格もましていきます。
また、網戸に使われるネットには
【メッシュ】という表記が使われます。
こちらは大きければ大きいほど目合が小さく細かくなっていきます。
果樹園では主に風を防ぐというよりも
害虫や害獣、害鳥の侵入を防ぎたい、という目的で使われることが多いです。
害虫は主にコガネムシ、アザミウマ、メイガ、カミキリムシなどがあげられます。
体の小さな虫などは10mmや20mmの目合では簡単に侵入してしまいます。
防風ネットとしてメジャーな目合4mmのネット
さらに小さな虫も防ぎたい場合は2mm目合もあるのでこちらも参考にした方が良いでしょう。
防風ネット全体のまとめ
防風ネット一覧はこちらから見られます。
防風ネットまとめはこちら【防風(防虫、防鳥)ネットの網目の材質】
材質はほとんどがUV対応、耐候性のあるポリエステルです。
外で使うものですから、風、雨、日光に強いものを選んだ方が良いです。
農業用以外のネットだと耐候性のないものがあるので注意が必要です。
耐候性のないネットを使うと、
太陽から照射される紫外線によって1年も持たず、ボロボロになってしまうなんてことも多々あるようです。
農業用のネットであればほぼ全てのネットで耐候性があるので、無難に農業用のネットを選びましょう。
【防風(防虫、防鳥)ネットの網の色】
網の色は主にブルー、ブラック、オレンジ、グリーン、ホワイト
この5色です。
またネット販売業者によってはさらに細かく色を選べるところもあります。
ネットを張る場所の景観、用途、目的に合わせて色を選びましょう。
【防風(防虫、防鳥)ネットの網の大きさ】
ネットの大きさは多種多様あります。
1m×1mと小さなものから
特注品の50m×50mとかなり大きなものまであります。
特注品となると相当高額な金額になりますので、予め複数のネット販売業者に相見積をとり、最安値の業者に依頼したほうが良いです。
また、業者によってはネットの材質なども変わってくるので事前にしっかりと調査した方が失敗は少ないです。
【防風(防虫、防鳥)ネットの値段、価格】
価格は大きさと目合の細さに比例していきます。
ネットが大きければ高くなり、
目合が細かくなれば高くなります。
製造の際に、目合の細かいものは材料の使用料が必然的に増えるのと編み込む回数、時間が増えるので価格もその分高くなる、ということです。
またかなり大きな規模(例えば50m×50m)となると数万円〜数十万円となり、ネットが大きければ大きいほど高額になっていきます。
私が見積もった【目合2mm縦50m×横50m】というネットは、なんと80万円という高額な見積りを出してきた業者もいました。
やはり1枚のネットでこの規模になるとどうしても高額になるようで、なんとか金額を抑えたい場合は自分でネットを重ね合わせミシンで織り込んで行く、しかないです。
※例えば【目合4mm、横4m×縦50m】の防風ネットだと最安で、9180円(2022年4月現在)という商品があります。
これを約13枚繋ぎ、織り込んでいけば横52m幅になります。【大きさ約52m×50m】
金額は【13枚×9180円=119340円+手間】
となり、手間は掛かるものの必要材料の金額面で言うと約1/7にまで落とせました。
繋ぎ合わせるのは職業用ミシンを使います。
ほとんどの職業用ミシンの縫い目は直線縫いの選択しかできませんが、とにかくパワーがあり、より高い耐久性、折れにくい工業用針の選択、作業スピードの向上、網目の綺麗さなどが格段に高いです。
糸は耐候性のある糸で太い糸(20番使用)、耐久性の高いミシン針(#16)を買い縫い合わせていきます。
ちなみに目合20mmで最安は楽天市場で販売されているネットで大きさが54m×54m、金額が121,740円(2022年4月8日現在)でした。
【防風(防虫、防鳥)ネットどの網がいいのか】
防虫効果を徹底したい。
害鳥の侵入を防ぎたい。
と目的は様々ですが、用途、目的によって変えていく必要があります。上記で書いたことを参考にご自身の環境に合わせてネットの選択をしてください。
私の農園では防虫、防鳥を徹底したい(特にコガネムシ、蚊)という思いがありまして、細かい4mm目合のネットを繋ぎ合わせ農園に使っていく、という方針になりました。
【防風(防虫、防鳥)ネットどの張り方がいいのか】
ブルーベリーの果樹農園の横になる部分を検証してみました。
今回は検証したなかで1番耐久性のあったビニールハウス資材のビニペットを使用しています。
それを用いて横に設置するか、縦に設置するか悩みました。
写真を見てもらうとわかりますが、
横だとレベルを見ないと行けない、間の空間の耐久性が著しく弱い、ビニペット同士の繋ぎ合わせをどうするか、
という様々な問題点が発生していきます。
縦の写真を見ると
綺麗に張るコツがありますが、網目もキッチリそろっていて、ヨレもなく、風による膨らみなども少ないです。
デメリットは単管パイプにビスで打ち付ける回数が横に比べて5〜6倍多いのと高さのある作業になる回数がかなり多くなることです。
またビスで打ち付けたくないという方は専用の資材があります。
それもまたひとつ400円〜と高額になっていきます。(ビスは1つ2円ほど)
このビニペットを打ち付けたら画像にある波波の被服スプリングという資材でビニペットの中にネットを入れ込んでいきます。
被覆スプリングは工具が必要なく、素手で作業できるのでとても簡単です。
最後に
いかがだったでしょうか。
かなり検証を重ねたので網張り、ネットに関して悩んでいる方の悩み解消に繋がれば幸いです。
この記事が良かったらぜひたくさんの人に拡散して情報を共有してください。
最後まで見て下さりありがとうございます!